精神分析的心理療法

精神分析的心理療法とは

精神分析的心理療法

精神分析的心理療法とは、フロイトが創始した精神分析の理論と技法を用いた心理療法です。症状や悩み、困りごとは、その方のこれまでの生き方と密接に結びついているという考えに基づいています。

心には自分では気づくことが難しい部分(無意識)があると考え、心をその無意識の部分も含めた全体としてとらえていく治療法であるところが大きな特徴です。

人はこれまでの様々な体験を経て、気づかないうちに心が制限されていきます。その制限が強くなると、不自由さや空虚感、不全感などを抱き続けることになります。

精神分析的心理療法では、面接の頻度は週に1回以上、自由連想(頭に浮かんだこと、その場で思いついた連想を自由に語る)を用いるといった構造で、自分のこころに率直に向き合い、それを言葉にするという作業を積み重ねていく方法によって、その人らしくこころ豊かに生きられるような心の変化を目指す心理療法です。

心理カウンセリングとの違い

カウンセリングとは何が違うの?と思われる方も多いかと思います。

一般的には、カウンセリングと心理療法を明確に区別せずに「カウンセリング」と呼ばれることも多く、どちらも来談者の内面的な変化や成長をもたらすという点で共通しています。

しかし、心理療法には当オフィスで提供する精神分析的心理療法の他、認知行動療法や芸術療法など様々な療法があります。

各療法はそれぞれの理論・技法に基づいて行われ、より集中的で長期的なプロセスになることが多く、そこはカウンセリングと心理療法の大きな違いと言えます。

当オフィスで提供している精神分析的心理療法は、週に1回以上、曜日や開始時刻を設定して行います。
そして、自由連想(頭に浮かんだこと、その場で思いついた連想を自由に語る)を用いるといった構造で行います。
心には自分では気づくことが難しい部分(無意識)があると考え、心をその無意識の部分も含めた全体としてとらえていく治療法です。

どのようなことをするの?

精神分析的心理療法では、落ち着いた安定した環境で、こころに思い浮かぶことをなるべくこのまま話していただく自由連想を続けていきます。
治療者はその自由連想を聴いて感じたことや理解をお伝えし、二人でともに考えていきます。

二人でともに考えていくことで、心の無意識の部分や、周囲の人との関係で起きていることを理解できるようになっていきます。
それに加え、その場で沸き起こる感覚や感情を体験し、味わうことになります。

そのような様々な心の体験を積み重ね、自分自身についての新しい理解を獲得し、心の状態・自分自身の在り方に本質的な変化が生まれます。
そして、過去の出来事や心のとらわれ、自分自身について、これまでと違った物語・意味合いで受け取ることができるようになっていきます。

変化はご自分のペースでゆっくりと現れてくるものです。
そのため、この作業を十分に重ねていく必要があり、面接は週1回以上の頻度で1年以上にわたって続きます。
このようにして十分な積み重ねによって得られた変化や成長は、心理療法が終結した後も続いていきます。

どのような方に向いているの?

症状が現れている方から症状がない方まで、幅広く対象となります。

  • 心の変化を目指す作業に関心がある
  • 自分の困難を克服したいという思いがある
  • ゆっくりと時間をかけて取り組んでいきたいという動機がある

このような方であれば、精神分析的心理療法はお役に立てる可能性があると考えます。

しかし、このような方法が不向きの方もいらっしゃいますし、病状が強く表れている場合にはタイミングを見る必要があります。

精神分析的心理療法が適しているかどうかについては、継続面接を始める前の予備面接で、ご希望なども踏まえてお話をしながら考えていきます。

ご相談内容

相談内容の例

ご自分について
  • 不安、抑うつ、違和感
  • 自信が持てない
  • 失敗を恐れる
  • 生き方に悩んでいる
  • 自分のことを知りたい
   
対人関係について
  • 相手に合わせてしまう
  • 他人を気にして、自分らしく振舞えない
  • 家族やパートナー、職場などの対人関係がうまくいかない
   

料金

週1回(1回50分) 8,000円
 
週2回以上(1回50分) 6,500円以下
(個別に相談)

※医療機関ではありませんので、健康保険はご利用いただけません。

精神分析的心理療法に関するお問い合わせはこちらへ

精神分析的心理療法の流れ

初回面接

  • 申込書へのご記入と同意書へのサインをいただきます。

ご予約日時確定のメールに書類を送信いたしますので、事前にお目を通していただくとスムーズです。

プリントアウトが可能な場合はご記入してご持参いただくと時間の節約になります。

  • お申込みいただいた経緯、ご相談したいこと、お困りの状況、カウンセリングへの期待、ご家族関係や成育歴などについてお聞かせいただきます。
  • この時点でお伝えできる大まかな見立てと今後の提案をいたします。次回のご予約について話し合います。
  • 医療が必要な場合はご紹介いたします。

予備面接

  • 悩みや困りごとがどこからくるのか、そのように治療を進めていくのかを見通しを立てるために、数回(3~5回ほど)の予備面接を行います。
  • 今後続けていけそうか、役に立ちそうかご判断いただく機会にもなりますので、気になる点やご希望などを遠慮なくお話しください。
  • 数回の面接後に見立てをお伝えします。精神分析的心理療法をご希望いただけば、step5の継続面接へと進みます。
  • 予備面接での話し合いで、精神分析的心理療法ではなく、心理カウンセリングを希望するという場合は、心理カウンセリングでの継続となります。

継続面接

  • 面接の曜日、時間、頻度を決めて契約してから開始いたします。
    継続期間は1年~数年ほどになる場合もあります。
  • 契約した曜日・時間の変更が必要になれば、調整のご相談をお受けいたします。

終結

終わりを考える時期がきましたらお申し出ください。終結について話し合いをいたします。
お申し出から数ヶ月先の終結日を設定する場合が多いです。

終結後でも再開は可能ですので、ご相談ください。

当オフィスでは、心理カウンセリングの他に、精神分析的心理療法を提供しております。

精神分析的心理療法は、集中的に自分に向き合う時間を確保することができます。
そして、これまで気づいていなかった自分(無意識)に気づき、対人関係や失敗などのパターンやその背景、理由を理解することにより、以前よりも自由に感じ考えられるようになり、その人らしくこころ豊かに生きられるようになります。

精神分析的心理療法に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

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新着情報・お知らせ

2023/8/15
カップルカウンセリングの新規受付を停止いたします。受付再開時期は未定です。
2021/03/21
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2020/12/29
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2020/10/22
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