「考え方を変える」とは?

記事公開 2020年10月22日


思うようにうまくいかなかった時、明らかな失敗でないにしても、
自分を責め、落ち込んだ経験があると思います。
 
そんな時、趣味に熱中したり、おいしい食事をしたり、何らかのよい経験によって、忘れられることもあるでしょう。
 
しかし、うまくいかなかったことが自分にとって重要なことであればあるほど、落ち込みが長く続く場合も少なくありません。
 
自分自身を振り返り、「いつも自分を責めてしまう」という傾向や、
そのことで余計にひどく落ち込んでしまうというパターンに気づくこともあるでしょう。
そして、自分のパターンに気づくことをきっかけにして、「考え方を変えたい」という思いに至る方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、「考え方を変える」とはどういうことでしょう?

「考え方を変える」とは?

書籍やインターネット上で「考え方を変える」方法に関する情報を目にした方も多いかと思います。
もし、自分に合う方法に出会えた場合は、それを参考にして試してみることもよいでしょう。
 
ある一つの見方だけに留まってしまうと、出口が見えずに苦しくなるものです。
「角度を変えると、違うものが見える」と言われます。
大切なのは「自分のことやその状況を様々な角度から見つめることだと思います。
 
では、どうすれば様々な角度から見つめることができるのでしょうか?
 
・事実と感情の両面から、自分が落ち込む状況を見つめてみる
・落ち込むのはなぜかを考えてみる
・これまでは自分がどうやって乗り越えてきたか、思い出してみる
・うまくできなかったことだけでなく、これまでやってきたことを見つめてみる
 
などのように、視点を変えると様々な角度から自分を見つめることができると思います。
すると、一つの考えに固執しなくなり、同時に様々な考えを持てるようになるのではないでしょうか。
 
しかし、一人で考えていくと、いつもと同じ角度から離れられない場合もあります。
ですから、
信頼できる知人や友人に話してみることも一つです。ただ、ご自分のペースで好きなように話せないこともあるため、十分でないと感じることもあるかもしれません。

様々な角度から見つめる

心理カウンセリング・心理療法では

当オフィスでは、心理カウンセリング、精神分析的心理療法を提供しています。
そこでは、自由に話していただくことが基本なので、気になっていること、心に引っかかっていること、繰り返し考えていることなどが自ずと話題になっていきます。
 
そこで、話しながら自分が何をどのように語っているか、話してみてどのような気持ちになるか、などに目を向けることができます。
それは違った角度から自分を見つめるという体験です。
 
また、繰り返し同じような話題を語るにつれ、なぜそれが気になっているのかを考えることもできます。
過去の経験からなのか、自分の願望や理想からなのか、大きな傷つきとなっているからなのか…などと考えることは、
それもまた違った角度から自分を見つめる体験となります。
 
このように、ご自分のことや困った状況について、様々な角度から一緒に見つめていくのが、心理カウンセリングや心理療法です。
そして、この経験から獲得した視点は終結した後も続きます。
かつてはネガティブな見方に陥ったような困難にぶつかったとしても、様々な角度から見つめる視点を活用することで、強い落ち込みや自責、精神的な不調に陥らずに乗り越えられるようになっていきます。

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