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記事公開 2020年9月13日
「不安」とは、日常生活の中で漠然とした脅威を感じたときに
危機として誰もが経験する状態ですが、正常な不安から病的な不安に至るまで幅があります。
不安を感じること自体は決して異常ではなく、正常な範囲であれば危険や脅威に備えて防御する働きの力ともなり得る一方で、長期的に持続し日常生活に支障をきたす状態に陥る場合もあります。
何らかの不安を抱えていても、心身の健康のためには規則正しい生活とバランスのよい食事、適度な運動を意識することは大切ですから、まずは健康的な生活を心がけたいものです。
その上で、不安を抱くご自分の現状について何か言葉にすることができるならば、自分にとって大切なことを見出せるかもしれません。
人によって不安の表れ方に違いがあります。
動悸や食欲不振、寝つきが悪いなどとという身体の状態が目立つようになる方もいらっしゃいますし、焦燥感を感じる方もいらっしゃいます。
このような症状が自分自身の不安から現れていると理解することで、さらに不安を増大させてしまうことは避けられると思います。そのため、ご自分の不安がどのように表れやすいかを知っておくことが大切です。
また、現実に起こったことや予測、苦痛などによって感じる不安と、自分自身の無意識から起こる不安とがあります。
不安について自分なりに考えたり、身近な誰かに話すことによって掴むことができると対処がしやすいのですが、無意識から起こる不安を自分一人で掴むことは簡単ではないかと思います。何らかの症状が繰り返される場合は、心理療法を試してみることも一つの方法になります。
「不安を感じているけれど、漠然としていてよくわからない」ということ
があります。
何かの活動を楽しむことで忘れてしまうこともあると思いますし、
いつまでもよくわからない不安がつきまとい、何をどうしてよいかわからずに困ってしまうこともあるかと思います。
漠然とした不安を感じ、その状態に何とか対処しようと休養を取ったり、リラックスしたり、趣味を楽しもうとしたりと、ご自分なりに様々な工夫を試される方も少なくないでしょう。
いろいろと工夫はしているけれど、やはり不安が気になり、ご相談にいらっしゃる方もおられます。
漠然としていて掴みどころがないと感じている不安でも、あれこれと考え言葉にしていくことや、対話をしていくことで何かが見えてくることがあります。
「漠然と不安で、仕事の意欲が出ない」とお困りの方がいらっしゃいました。
家族関係の難しさや借金の問題などの困難を抱えており、生活の安定のために働く必要を感じていました。困難な状況には自分なりに対応していましたし、仕事は学生時代に学んできたことを活かし、評価もされているため不満を感じてはいませんでした。ですから、不安が何なのかがはっきりせず、困っていました。
ある時、不安とは関係ないと思いながら、昔から心に秘めている夢を語りました。話してみると、その夢にチャレンジしたい気持ちが大きいことや、心のどこかで夢を追いかけるかどうか迷う気持ちがあることに気づきました。
このことが漠然とした不安や仕事の意欲が出ないことにつながっているのではないか、と考え始め、夢が実現できるかどうか検討する時間を確保したいとリフレッシュ休暇制度を活用することに決めました。
「夢を実現できるか」という不安はありつつも、何に取り組めばよいか課題が明確になり、漠然とした不安は少なくなりました。
この方のように、漠然とした不安から、自分の思いが見えてくることがあります。
不安な状態を「ただ解消すればいいとは思えない」「誰かに話してみよう」「自分なりに考えてみたい」などの思いがある場合は、大切な何かを見出すチャンスなのかもしれません。
不安に対処する方法はいろいろあります。
ご自分なりの対処法をお持ちの方も多いでしょう。
適度な運動や趣味などで楽しむ時間も必要ですし、不安そのものを解消するためにカウンセリングや心理療法を活用することも一つです。
たま・国分寺駅前心理療法オフィスでは、困りごとや不安、悩みを共に考えていく心理カウンセリング、心理療法(精神分析的心理療法)を提供しております。
対人関係や失敗などのパターンやその背景、理由を理解することにより、以前よりも自由に感じ考えられるようになることを目指しています。